給与については、あくまでカトウさんの体験談です。
いまは改善されているようですが、当時は酷かったとのこと。ただ、交流会で意見交換をしたとき同じような酷い待遇で涙している都道府県もあったとか。
カトウさんは、すでに退職したため、他県の待遇が改善されたかどうかまでは把握していないようですが、おそらく、まだ残念な県はあるーとのことでした。
参考程度に見ていただければと思います。
1)トラック協会職員の待遇は?
とあるトラック運送会社の代表取締役と会話していたのですが、適正化事業実施機関の指導員は、公務員のような待遇・高給取りで「羨ましい!」とお話しているところを耳にしていました。
本当に待遇が良かったのですか?
当時、私が適正化事業実施機関の指導員だったころの待遇は、一言でいえば”悪かった”です。
指導員もトラック協会の職員になるのですが、年収は、派遣社員よりも低い状態で離職率もひどかったです。
実際に、求人サイトを見ると酷い書き込みが散見されています。
なぜそのようなことが起きてしまったのでしょうか?
私が所属していた当時、天下りがいたのですが、職員のために交渉しようとすらしなかったからです。
天下りは仕事をしようとしない、ゴマすりの職員を昇進させるーなど、職員のやる気を失わせることばかりしていました。
本当に最悪の職場環境でしたね。
天下りをすべて否定するわけではありませんが、やはり問題も大きかったわけですね。
天下りは定期的に変わるのですが、いずれも残念な人ばかりでロクなことがなかったです。
運送会社の皆様も天下りについては、いち指導員として迎えるなど第二職場を提供するくらいの感覚がいいと思います。
でないと職場はガタガタになる。
実際に、私が退職した後、天下りを役員から外したそうですが、まだ都道府県によっては、役員として招かれているところもあるようです。
うーん…。
所属しているトラック協会の離職率が高いのであれば、同じような問題を抱えているかもしれませんね。
2)どのくらい給料が低かったの?
”給料が低い”とのお話でしたが、どのくらいか気になりますね。
子供がいたら、確実に生活できないレベルです(笑)
※一人ぐらしでギリギリ。
極端な例になりますが、後輩が昼ご飯として”パンの耳”を食べていたほど酷かったですね。
え…?パンの耳を?
それほど低かったのですか?
ええ。
だから、結婚する前に辞める職員が多かったです。
何せ、未来を描くことができませんから。
会員に年収を伝えると「なぜ職員の給与を上げてあげてやらないんだ」と、皆、同情的になってくれます。それほど酷かった。
けれど、天下りが仕事をしない(交渉しようともしない)からどうしようもできないんですよね。
うーん…。
話を聞く限り、天下りだけではなく、給与体系に問題があるような気もするのですが…。
確かに天下りの問題だけではないかもしれません。
”辞めたければ変わりはいくらでもいる”という感覚がまだ残っているのもダメなんでしょうね。
でも、時代は変わりました。
いまは人員確保が困難な時代です。会員が職員の待遇を真剣に考えないと”トラック協会の未来はない”と感じました。
会社に改善が期待できないのであれば転職が最大の選択になるというのは、どこの世界でも同じようですね。
3)質の低下が激しい
離職率が高くなった弊害はどのようなことでしたか?
職員がすぐに辞めるので、質の低下が激しかったですね。職員の入れ替わりが激しいので。
正直、会員が「協会は運送会社のために本当に働いているのか?」と言われるとカチンと来ていました。
質を求めるのであれば、キチンと対価を払えと。
まぁ、先ほど、当時の給与明細を見せてもらいましたが、確かに正社員とは思えないような額で…転職した理由がわかりました。
でも、協会職員が会員に文句が言えないのは、おそらく会員が「協会の実情をまったく知らないから。」なんです。
なにせ会員の耳に給料を上げて欲しいという声が届かないから汗
…で、肝心の天下りは問題を把握しているものの、我関せずで遊んでばかり。
ホント迷惑でした。(モラルに反することばかりだったので、退職理由に”天下りの態度”という職員もいたくらいですから(笑))
いや、それ笑いごとではないです^^;
まとめ
カトウさんは、すべての天下りを否定しているわけではありませんでした。経験や人脈は会社にとって大きな力になりますので。
ですが、残念なことにカトウさんが所属した会社は見切りをつけなければいけないほど酷かったようです。
人員確保が困難になっていく中、人を大切にしない経営をしてしまうと、やがて弊害が出てしまうのはどこの業界も同じです。
トラック協会に所属している運送会社は、運営に問題ないのか、いちどチェックしてみるのもいいかもしれませんね。
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